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相続した土地、どうする?後悔しないための活用ガイド

「相続したのはいいけれど・・この土地、どうすればいいんだろう?」そんなふうに悩んでいるうちに、何も決められないまま月日だけが過ぎていませんか?

売る?貸す?建てる?調べれば調べるほど、選択肢が多すぎてどれも一歩踏み出せない。気づけば、固定資産税だけ毎年払い続けている・・そんな声も少なくありません。でも実は、その土地、“どう使うか”で将来の税金も、家族の暮らしも何倍も変わるんです。選び方ひとつで、「負担になる土地」が「資産を生む土地」に変わることもあります。

相続した土地の主な活用方法は、「売る」「建てる」「貸す」「使う」の4つ。この記事では、それぞれのメリット・デメリットを整理しつつ、特に選ぶ人が多い「建てる」「貸す」についても、具体的な活用法を掘り下げてご紹介します。また、税金のポイントをわかりやすく解説します。“何となく放置”がいちばん損かもしれません。読み終えた時に、あなたの土地の「次の一手」が見えてくるはずです。

相続した土地、どう活用できる?代表的な4つの方法と特徴

相続した土地の活用法には、大きく分けると「売る」「建てる」「貸す」「使う」の4つの選択肢があります。どれも耳にしたことはあると思いますが、いざ自分ごとになると「結局どれが一番いいの?」と迷うこともあると思います。そして、収益や手間、リスクの大きさなど気になるポイントは人によって違います。

まずは、それぞれの特徴を比較してみましょう。下記の表をご覧ください。★が多いほど、その項目の特徴(収益性・手間など)が大きくなります。 例:★5=非常に大きい、★1=ほとんどない

活用方法

収益性

手間

初期投資

リスク

(空室・トラブル等)

柔軟性

(用途転換のしやすさ)

感情・心理的負担

 売る

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

★★☆☆☆

★★★★★

 建てる

★★★★★

★★★★☆

★★★★★

★★★★☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆

 貸す

★★☆☆☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆

★★☆☆☆

★★★☆☆

★★★★☆

 使う

★☆☆☆☆

★★☆☆☆

★☆☆☆☆

★☆☆☆☆

★★★★☆

★★☆☆☆

※「売る」は継続的な収益はないが、一度きりのまとまった現金化が可能

<補足説明>

  • 収益性:家賃収入など、継続的に得られる収益性
  • 手間:日常の対応、トラブル処理など
  • 初期投資:着手時に必要なコストの大きさ
  • リスク:空室、トラブルなどの可能性
  • 柔軟性:用途変更しやすさ
  • 感情・心理的負担:思い入れ、家族感情、精神的な葛藤の大きさ

表を見ると、収益性が高いほどリスクや初期投資も大きくなる傾向があります。次は、それぞれの方法について具体的にメリットとデメリットを説明します。

売る

相続した土地を現金化するシンプルな方法です。数か月で現金化でき、固定資産税の負担もゼロになります。ただし、一度手放してしまうと将来の収益機会はなくなり、急ぎの売却では相場より安くなることもあります。特に、思い出のある土地なら心理的な後悔が残ることもあります。

メリット

デメリット

早く現金化できる(数か月以内)

将来の収益機会を失う

維持費ゼロ(固定資産税・草刈り不要)

急いで売ると相場より安くなることも

相続人間の分配がしやすい

譲渡所得税がかかる

 

愛着のある土地を手放す心理的負担

建てる

土地に建物を建てて賃貸経営を行う方法です。家賃収入を得ることで、土地を「資産を生むもの」にかえられます。家賃収入が安定すれば老後の生活資金にもつながり、節税効果も期待できます。ただし、数千万~億単位の初期投資が必要で、入居者募集や建物管理には手間も費用も掛かります。空室が続けば収入が不安定になり、入居者トラブルや修繕対応といった経営ストレスも覚悟しなければなりません。

メリット

デメリット

比較的安定した家賃収入が見込める

初期投資が大きい(数千万~億)

土地を手放さず活用できる

管理の手間と費用がかかる

節税効果(固定資産税・相続税)

空室リスクがある

土地を残せる安心感

経営のストレス

貸す

建物を建てず、土地そのものを貸す方法です。駐車場や資材置き場など用途によって形はさまざまです。まずは手軽に動きたいという方に選びやすい方法です。砂利敷きの駐車場などであれば将来の切り替えがしやすい一方、資材置き場のように造成、長期契約を伴う場合は、用途変更に手間やコストがかかりやすくなります。

メリット

デメリット

信頼関係のある相手に貸せる

収益性が低い

地域や親族の役に立てる

契約トラブルが感情に直結しやすい

管理の手間が比較的少ない

契約内容や土地状態によっては用途変更が難しい

土地を手放さず守れる安心感

頼まれると断りにくい心理的不安

自分で使う

自分や家族の生活に合わせて利用する方法です。駐車場や家庭菜園など手軽に土地を維持したい人に向いています。収益性は低いものの、「空き地を放置している不安がなくなる」「趣味や家族の楽しみとして活用できる」といった心理的な満足感を得られるのも大きなポイントです。ただし、固定資産税など負担は残り、将来他の活用に転換する際には整地や工事が必要になることもあります。

メリット

デメリット

初期投資がほとんど不要

収益性が低い

用途変更が容易

活用が限定的で有効活用にならない場合も

土地を維持しながら気軽に利用できる

将来売却や他の活用に転換する際に整地が必要な場合がある

収益より安心感や趣味として楽しめる

固定資産税など最低限の維持費はかかる

ここまでで、相続した土地の代表的な4つの活用方法を整理してきました。結論から言えば、どの方法にもメリットとデメリットがあり、誰にでも当てはまる「絶対の正解」はありません。なぜなら、土地の場所や広さ、収益を重視したいのか、家族の思い出を残したいのかといった価値観によって、選ぶべき答えは変わってくるからです。ただ、多くの方が「せっかく相続した土地だから収益を生みたい」と考えるとき、思い浮かぶのは「建てる」と「貸す」ではないでしょうか。そこで、次の章では「建てる」「貸す」をもう少し具体的にみていきます。あなたの土地をどう活かすかを考えるうえで、きっとヒントになるはずです。

「建てる」を選んだら?具体的な活用方法例

「建てる」と聞くと、アパートや戸建てをイメージする方が多いと思います。でも実際は、どんな建物を建てるかで、収益性もリスクも大きく変わります。たとえば本格的に家賃収入を狙う「アパート経営」。もう少し小さく始めたいなら「戸建て賃貸」。あるいは、建物を建てずに舗装と設備だけで始められる「コインパーキング」。いずれも地主が自ら事業者として土地を活かす方法です。

この章ではこの3つの方法を整理して、それぞれの違いと特徴を見ていきましょう。

アパート経営

「相続した土地、せっかくだから収益につなげたい」と考えた時、まず頭に思い浮かぶのがアパート経営です。家賃収入を得ながら土地を残せるため、老後の安心や相続対策につながります。ただし、最初に大きな投資が必要で、空室が続けば赤字になってしまうリスクもあります。だからこそ、その土地に合った需要を見極めて計画することが大切です。

メリット

デメリット

毎月安定した家賃収入を得られる

初期投資(建築費や融資)が大きい

建物を資産として残せる

空室が出れば収入が下がるリスクがある

相続税や固定資産税の軽減につながる

維持管理や修繕に手間と費用がかかる

「アパートを建てれば安心」という時代ではありません。地域の需要に合った間取りや設備を選び、事業計画をきちんと立てることが欠かせません。BestStageでは埼玉を中心にアパート建築をしてきましたが、同じ県内でもエリアによって「入居が決まりやすい間取り」は全然違います。こうした地域性を踏まえることが、空室を減らし、安定した経営につながっていきます。

戸建て賃貸

「アパートほど大きな投資は不安・・」という方には、戸建て賃貸も有力な選択肢です。ファミリー層に人気があり、長く住んでもらえる傾向があるため、安定経営につながりやすいのが特徴です。ただし、戸数が少ないため空室がでると収入への影響は大きめです。近年は、車やバイクを大切にする方向けの「ガレージハウス」も注目されますが、立地やターゲットを外すと空室リスクも高まります。

 メリット

デメリット

アパートより初期投資が抑えられる

空室になると収益がゼロになってしまう

ファミリー層は長期入居が見込める

立地によっては需要が限られる

将来的に売却もしやすい

アパートのように複数戸でリスク分散できない

供給数がまだ少ないため競合が少ない

募集に時間がかかる場合もある

ガレージハウスなら差別化しやすい

 

戸建て賃貸は、「庭付き一戸建てに住みたいけれど購入は難しい」という層に支持されやすく、安定収入を見込める活用法です。一方で、アパートのように複数戸でリスク分散できない点には注意が必要です。また、ガレージハウスは、趣味性の高い層に強く刺さり、駅から離れていても問題ないですが、需要がないエリアでは空室になってしまうリスクもあります。

コインパーキング

建物を建てずに土地を活かす方法のひとつが、コインパーキングです。コインパーキングは建物を建てるわけではないですが、舗装や精算機・ゲートなどの設備工事が必要です。そのため、「土地をそのまま人に貸す」というよりも、アパートや戸建てと同じく、お客様自身が設備を整えて運営する方法として「建てる」に含めています。駅前や商業地なら需要がありますが、住宅地では空きが出やすく、収益はアパートより小さめです。

 メリット

デメリット

初期投資が少なく始めやすい

大きな収益は見込みにくい

建物を建てないので比較的短期間で始められる

利用率は立地や競合に大きく左右される

運営会社に一括貸しする方法もあり、管理の手間を軽減できる

自分で運営する場合は、トラブル対応や管理コストが発生する

月極/時間貸しなど方式を選べる

大規模にする場合は融資や建築確認が必要になることも

ここでご紹介した3つ以外にも、土地の条件によって戸建てを建てて分譲する方法や、店舗・事務所を建てて貸す方法なども考えられます。例えば、大通り沿いならコンビニやドラッグストア、駅チカなら小規模オフィスといった需要が見込めます。相続した土地を「建てる」方向で活かすなら、まずは選択肢を広く知り、自分の土地に合う方法を絞っていくことが大切です。

「貸す」を選んだら?主な活用パターン例

「建物を建てたり整備したりするのは大変」という方には、土地そのものを貸す方法もあります。収益性は高くありませんが、大きな投資をせずに土地を活用できるのが魅力です。周辺にどんなニーズがあるかを調べ、需要に合った貸し方を選ぶことが成功のカギです。

代表的な活用例をいくつかご紹介します。

  • 農地貸し
    農業従事者に貸す方法。手軽だが収益は小さい。
  • 借地(定期借地権など)
    →ハウスメーカーや法人に長期で貸す方法。安定収入が得られるが、契約期間は長い。
  • 事業用地として貸す
    →倉庫や店舗などを建てたい企業に貸す方法。立地によっては高収益だが、需要調査が必須。
  • トランクルーム用地
    →コンテナ業者に土地を貸して運営してもらう方法。
    ※自分でコンテナを設置して運営する場合は、「建てる」に近い活用になる。
  • 資材置き場
    →工事会社や運送業者に貸す方法。
    ※自分で資材を置く場合は、収益化はない。

ここまで読んで、「この方法が合っているかも」と思えた方もいれば、「まだ迷っている」という方もいるでしょう。実はそれが普通です。土地活用を考えるときに、多くの方が最後まで悩むポイントーそれが「お金」と「税金」です。同じ活用法でも、収益性や節税効果、初期投資の負担は人によって大きく異なります。

次の4章では、

  • 相続時に最低限知っておくべき税金
  • 活用方法ごとに違うお金と税金のポイント

をわかりやすく整理していきます。
この先を読むことで「後悔しない選択」にぐっと近づくはずです。

活用方法でこんなに変わる!気になるお金と税金の話

相続で土地を受け継ぐとき、多くの方が戸惑うのが税金の種類です。大きく分けると5種類あります。いつ、どんな時に課税されるかを知っておけば、無駄な出費を防げます。

相続したときに最低限知っておきたい税金

税金は、活用方法やタイミングによって金額が大きく変わります。毎年かかる税金や、売却時にかかる税金もあります。まずは、「どんな税金が、いつ発生するのか」を確認していきましょう。

税金

※基礎控除
 3,000万円+600万円×法定相続人の数

相続した土地を活用する前に、どのタイミングで、どのくらい税金が発生するのかを把握しておくことが後悔しない第一歩です。

活用方法ごとに違うお金と税金のポイント

税金の種類とタイミングを整理しましたが、大切なことは、「かかる・かからない」だけではありません。同じ税金でも、どう活用するかによって軽減制度が使えるかどうかで負担額は変わります。例えば、アパートを建てれば固定資産税が最大6分の1に減ることもあります。相続税も条件を満たせば土地評価額を50~80%減らせる特例があります。

下の表では、活用方法ごとに、

  • どの税金がかかるのか(〇か×)
  • 軽減や特例が使えるのか

をまとめてみました。さらに、国税庁や総務省など公式サイトリンクも掲載しますので、気になる制度はすぐに確認してみてください。

税金

タイミング

課税対象

税率

ポイント

相続税

相続時1回

遺産総額−基礎控除(※1)

に累進税率

10~55%

小規模宅地等の特例などで土地評価額を最大80%減額可能

登録免許税


相続登記時

固定資産税評価額

固定資産税評価額×0.4%

相続登記は3年以内に義務化

固定資産税

毎年(1月1日時点の所有者)

固定資産税課税標準額

固定資産税課税標準額×1.4%

(標準税率)

住宅用は軽減あり、駐車場は軽減なし

都市計画税

毎年
※市街化区域のみ

固定資産税課税標準額

固定資産税課税標準額×0.3%

(制限税率)

固定資産税と一緒に納付

譲渡所時税

売却時

利益に課税

5年超約20%

5年以下約39%

所有期間で税率が大きく変わる

【税金一覧表】
(〇=かかる、×=かからない)

活用方法

相続税

登録免許税

固定資産税

都市計画税

譲渡所得税

軽減・優遇ポイント

売る

(売却まで)

固定資産税は住宅用地軽減なし/譲渡所得税は5年超で約20%・5年以内は約39%

建てる

×

固定資産税は住宅用地軽減で最大1/6、都市計画税は最大1/3、相続税は小規模宅地の特例あり(※1)

貸す

×

利用状況によって住宅用地軽減あり(最大1/6)
相続税は、「貸付事業用宅地」として最大200㎡まで50%減(青空駐車場は対象外)

使う

×

自宅を建てれば住宅用地軽減あり。ただし、家庭菜園や空き地利用では軽減なし・小規模宅地等の特例も適用なし

※1 相続税「小規模宅地等の特例」(令和7年4月1日現在) 参考:国税庁
 ・居住用:330㎡までの評価額80%減
 ・貸付事業用(駐車場・賃貸など):200㎡まで評価額50%減
 ・固定資産税・都市計画税の住宅用軽減
  ・小規模住宅用地(200㎡以下部分)→固定資産税1/6、都市計画税1/3
  ・一般住宅用地(200㎡超部分)→固定資産税1/3、都市計画税2/3

参考リンク一覧

建てるとどうなる?収支シミュレーション例

「建てる」を選んだ場合、実際にどのくらい収益が見込めるのか。ここでは、BestStageが実際に請け負った立地条件に近いモデル例と、公的データや業界資料を参考にしたケースを紹介します。

※実際の収支は、立地・融資条件・稼働率などによって変わります。

アパート経営

①埼玉県さいたま市大宮区(大宮駅徒歩8分)

  • 土地面積:40坪
  • プラン:1LDK(40㎡)×6世帯
  • 物件価格:約7,000万(全額自己資金)
  • 平均賃料:117,000円/月
  • 月額賃料収入:約70万円
  • 表面利回り:約12%(※諸費用控除前の試算)
  • 税引き後キャッシュフロー:約500万円/年

👉大都市・大宮エリアは需要が強く、高利回りを実現。自己資金を投入して借入返済がないため、キャッシュフローが大きいのが特徴です。

②埼玉県朝霞市(朝霞駅徒歩9分)

  • 土地面積:30坪
  • プラン:1K(25㎡)×6世帯
  • 物件価格:約5,000万(自己資金2割)
  • 平均賃料:80,000円/月
  • 月額賃料収入:48万円
  • 表面利回り:約6.4%
  • 税引き後キャッシュフロー:約80万円/年

👉単身者向けで需要は安定しやすい一方、利回りは大宮のケースより控えめ。ローン返済を含めると、キャッシュフローは小さくなります。

戸建て賃貸

埼玉県川越市郊外を例に見てみましょう。

  • 建築費;約2,800~3,200万円(木造2階建て・延床100㎡前後)
  • 家賃:月10~12万(年間120~140万)
  • 表面利回り:約4~5%(※満室想定。固定資産税や修繕費で実際の利回りは低くなります)

出典:国土交通省「建築着工統計」、住宅金融支援機構、SUUMO

コインパーキング

コインパーキングは、導入する設備の規模によって費用が大きく異なります。埼玉県郊外で考えてみましょう。

①一般的な設備を導入したケース

  • 初期投資:約400~600万円(舗装工事・精算機・看板や照明・監視ロック・ロック板など)
  • 駐車場台数:30坪で約5台
  • 月額利用料:約1~1.5万円/台
  • 年間収入:約65万円
  • 表面利回り:約10%(※満車前提。維持費や稼働率によって実際の利回りは変動します)

出典:国土交通省「時間貸駐車場整備マニュアル」、駐マップ

👉安定した仕組みで運営できる反面、初期投資は大きめ。

②簡易型コインパーキング

  • 初期投資:約100~200万円(簡易舗装・精算機・最小限の看板・照明など)
  • 駐車場台数:30坪で約5台
  • 月額利用料:約1~1.2万円/台
  • 年間収入:約60~65万円
  • 表面利回り:約15%(※満車前提。維持費や稼働率によって実際の利回りは変動します)

出典:coin-parking.com

👉初期投資を抑えられる反面、未精算リスクや稼働率低下に注意が必要。

このように、同じ「建てる」でも、アパート・戸建て・コインパーキングでは収益の規模感やリスクも大きく異なります。コインパーキングは、表面利回りが高く見えますが、稼働率や維持費次第で実際の収益は大きく変動する点に注意が必要です。

あなたに合った活用方法の選び方

税金や収支の仕組みを整理しても、最後に残るのは「自分はどの方法を選べばいいの?」という疑問です。土地活用の選び方には、資金の余裕・管理の手間・家族との関係など、数字だけでは測れない要素もあります。さらに、その土地が「更地なのか、建物が残っているのか」によっても選択肢は変わってきます。

そこで、この章では、Yes/Noで進める診断チャートをご用意しました。ゲーム感覚で答えていくだけで、「自分に合った方向性」が自然と見えてきます。では、さっそく診断してみましょう!

診断チャート:あなたにおすすめの活用方法

診断チャート

診断チャートの結果をタイプ別にまとめると下記の通りです。自分がどのタイプに近いか、もう一度確認してみましょう!

  タイプ

あなたにおすすめの活用方法

       特徴

資産整理タイプ

売る

現金化して相続や税金の負担を軽くしたい

安定収益タイプ

建てる

駅チカや住宅地など需要が強い土地で、長期的に安定収入を狙いたい

家族資産タイプ

建てる

土地を残して子どもや家族に残したい

短期収益タイプ

貸す

初期費用をかけず、短期で収益化したい

リフォーム活用タイプ

貸す

古い建物をリフォームし、初期費用を抑えて貸したい

自家利用タイプ

使う

家庭菜園や駐車場、物置など自分や家族が直接使いたい

専門家相談タイプ

専門家に相談

複数の選択肢を整理し、最善の道を家族や専門家と一緒に検討

タイプ別おすすめ活用法

診断チャートで「自分はこのタイプかな」と感じても、実際にはお金の余裕、家族との関係、土地の広さや場所によって答えは変わってきます。

ここでは、「売る」「建てる」「貸す」「使う」について、それぞれどんな人・どんな土地に向いているのかを整理してみました。

活用方法

  こんなあなたに向いている

  こんな土地なら向いている

売る

・借金やリスクは背負いたくない
・管理に時間をかけたくない
・現金がすぐ必要

・自宅から遠い
・賃貸需要が弱い郊外
・今後使う予定がない

建てる

・土地を残して収益を得たい
・家族に資産を残したい
・不動産経営に挑戦したい

・駅チカや住宅地
・まとまった敷地がある
・古家を建替え・リフォーム可能

貸す

・土地は残したいけれど、自分では活用法を決めきれない
・親族や地域とのつながりを大切にしたい

・地元との関係が強い
・交通量の多い通り沿い
・広さが中途半端で建築しにくい土地

使う

・大きな投資は避けたい
・管理が苦手
・収益よりも安心感や趣味を重視したい

・自宅から近い土地
・住宅需要が弱くても自分や家族が使える
・小規模や変形地など収益化しにくい土地

活用方法別・最初の一歩

自分にはこの方法が合いそうだとイメージがついたら、いきなり大きな決断をする必要はありません。まずは手軽にできる一歩から始めましょう。

  • 売却を考えるあなたへ
    「借金や運営リスクは取りたくない」「現金化したい」と思ったら、売却が第一候補です。まずは、不動産会社に複数査定を依頼し、相場を知ることから始めてみて下さい。多くの不動産会社は無料で査定してくれるので、気軽に相談できます。数字が見えると、次の判断がしやすくなります。

    👉不動産会社へ相談・家族と意見共有


  • 建てるを考えるあなたへ
    「土地を残して収益を得たい」「家族に資産を残したい」なら、アパートや戸建て経営が選択肢です。まずは、建築会社に相談し、収支シミュレーションをとってみましょう。多くの建築会社は無料で対応してくれるので、計画性の妥当性が確認できます。その後に金融機関へローン相談を進めると安心です。もちろん、家族と将来像も話し合っておきましょう。

    👉建築会社、ハウスメーカー、金融機関(ローン相談)へ相談


  • 貸すを考えるあなたへ
    「土地は残したいが、自分では使わない」「親族や地域のつながりを大切にしたい」と思うなら、貸すという選択肢があります。まずは、家族と話し合い、将来どうしたいか意見を共有することから始めましょう。そのうえで、不動産管理会社や司法書士に契約形態を相談すると、方向性が固まりやすいです。

    👉不動産管理会社、司法書士(契約書関係)


  • 自分で使うを考えるあなたへ
    「大きな投資は不安」「まずは手軽に活用したい」と思うなら、自分で使う方法が向いています。駐車場や家庭菜園、物置や趣味のスペースなど、自分や家族に役立つ使い方を考えることから始めましょう。そのうえで、維持費や手間をどの程度かけられるかを確認しましょう。

    👉自治体の担当課(駐車場・農地利用など規制の確認)、税理士

まとめ

相続した土地の活用に「唯一の正解」はありません。しかし、あなたと家族に合った「最適な答え」は必ずあります。大切なことは、何もせずに税金や管理の負担を増やすのではなく、未来につながる行動を早めに起こすことです。不動産会社に査定を依頼する、建築会社に収支シミュレーションを試してみる、家族と話し合う。どれも立派な一歩です。土地を眠らせておくか、未来を動かす資産に変えるのか。その決断を下せるのは、あなた自身です。

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